アイキャッチ画像は公式サイトより引用
前置き
ニンテンドーSwitchソフト「ファイアーエムブレム 風花雪月」(以下、「本作」と記載)を紹介します。
なおこの記事はネタバレ無しです。
本作の購入を考えている方に参考にしていただければと思います。
- ファイアーエムブレムシリーズが好きな人
- ファイアーエムブレムシリーズをこれから始めたい人
- 全体的に完成度が高いゲームを遊びたい人
製品情報
項目 | 内容 | コメント |
ゲーム名 | ファイアーエムブレム 風花雪月 | |
ハードウェア | ニンテンドーSwitch | |
ジャンル | シミュレーションRPG | |
プレイ人数 | 1人 | |
公式HP | こちら |
ゲーム説明
本作はファミリーコンピューターより続く任天堂の人気シリーズ「ファイアーエムブレム」の17作目の作品です。
シリーズの特徴として、中世をイメージさせるファンタジーの世界であること、戦闘で死んだキャラクターは生き返らないこと(ただし最近の作品ではこの限りではない)があります。
ファイアーエムブレムシリーズはストーリーが繋がっている作品もありますが、本作は他作品とストーリーが繋がっていません。そのため本作から始めても問題なくストーリーを理解できます。
本作のストーリーを紹介します。
舞台はフォドラという大陸です。そこには3つの国が存在しています。
大陸の中央にはガルグ=マク大修道院という施設があり、そこにある学校では各国の出身者別に分けられた学級があり教育を受けています。
ストーリーは第一部と第二部に分かれています。
第一部では3つの学級のうち1つを選択し、主人公が教師となり生徒を育成します。
ゲームにはカレンダーをベースとしたスケジュールが存在し、通常の日は生徒に教育を行うことで生徒の能力を上げたり、生徒と交流を深めることで親密度を上げることができます。
毎月末頃には課題出撃があり、これは従来のファイアーエムブレムの戦闘パートに該当します。
第二部は、第一部の5年後になり、3つの国で戦争が行われている時代が舞台です。
第一部で選択した学級、すなわちその国の味方となり、戦争の勝利を目指し戦います。
本作のゲーム内容を紹介します。
本作はオーソドックスなシミュレーションRPGです。
ゲームバランスはとても良く、むやみに敵軍に突っ込むと返り討ちにあってしまうので、少しづつ敵を引き付け、多対一の状況を作ることが大事なゲームバランスです。
なお難易度は3つから選べるので、ご自身の腕前に合った難易度で遊ぶことができます。
オススメポイント
ストーリーとその見せ方がとても良い
本作はストーリーが大変作りこまれており、更にその見せ方も素晴らしいです。
ストーリーの大筋の流れとしては、第一部では3つの学級の中から1つを選び教師となって生徒を育て、第二部では、第一部で選択した学級が属する国の味方となり戦争の勝利を目指します。
つまり、第一部での選択によって第二部で3つ国の視点から1つの戦争を経験することになります。
どの国にも正当だと思える戦争の理由を持っているので、戦争という残酷なことをしながらも一概に「この国が正しい/悪い」と言い切れない葛藤が味わえます。
1つの時代の1つの出来事を様々な視点から経験できることは、ゲームというエンターテイメントならではだと思います。
ストーリーの大きな流れ以外にも、多数登場する各キャラクターの設定や、キャラクター同士の人間関係も作りこまれています。
登場キャラクターがプレイヤーと交流を持てるのはゲーム内時間の数年だけですが、プレイヤーが見ていない時代にも生きていたことを感じられるくらい重みのある人生を各キャラクターから感じ取ることができます。
第一部と第二部のストーリーの見せ方に加え、登場キャラクターの設定が細かく作られていることから、ゲーム内世界が実際に存在するような錯覚を覚えるくらい熱中してしまうストーリーとなっています。
ゲームバランスが最高。シミュレーションRPGのお手本的存在
本作はストーリーだけでなく全体的に完成度が高く、それはゲームバランスも同様です。
例えば、各キャラクターには兵種(他のゲームでいう職業のようなもの)を選ぶことができるのですが、兵種によって、物理攻撃には強いが魔法攻撃には弱いとか、全体的に能力が高いが特定の攻撃には極端に弱いといった特徴があります。
この強い弱いが良い意味で極端に設定されていて、レベルが低い敵との戦闘でも相性が悪いとプレイヤー側だけ致命傷を受けてしまうくらいです。
そのため様々な兵種のキャラクターを用意し、敵に応じて使い分ける戦略性が求められます。
相性を理解すると低レベルでも戦闘に勝利でき、逆に相性を理解しないと高レベルでも戦闘に敗北してしまう、絶妙なゲームバランスになっています。
シミュレーションRPGでは考えられないくらい自由度が高い
本作はストーリーの自由度がとても高く、プレイヤー1人1人によって味わえるストーリーが異なるといっても過言ではないと思います。
前述の通り、本作のストーリーは3つの学級(3つの国)の選択により分岐しますが、それ以外にも、選ばなかった学級の生徒を自分の学級に勧誘することができ、勧誘した生徒は戦闘で使用できる以外に、他の味方キャラクターとの特別な会話が発生しキャラクターのことをより詳しく知ることができます。
そのため、他の学級の誰を勧誘したか、または、誰も勧誘しなかったかによって、このゲームについてプレイヤーが知ることができることが変化し、プレイヤー自らがストーリーを作り上げているような感覚になります。
また、ストーリーだけでなくキャラクターの育成も自由度が高いです。
各キャラクターに設定できる兵種は一部を除いて全員共通です。
そのため、戦士系のキャラクターに戦士系の兵種を設定することはもちろん、魔法系の兵種を設定することも可能で、各キャラクターをプレイヤー好みに育てることができます。
兵種は30種類以上用意されているので、育成や戦闘も大変自由度が高いです。
本作はこのように自由度が非常に高くプレイヤーの意思が反映されるため、没入感がより高くなっています。
気になった点
できることが多すぎて慣れるまでは戸惑う
本作の育成要素の一つに「散策」というものがあります。
これはガルグ=マク大修道院を散策し、そこで生活する生徒や人々と交流をすることで、育成ポイントを獲得したり攻略に役立つアイテムを入手できるものです。
この要素は戦闘パート並に重要なのですが、最初から出来ることが多いうえに、何をすると何のメリットがあるのか具体的な説明がありません。
そのためプレイし始めの頃は散策パートで戸惑うと思います。
しかしシステムを理解できれば最短で効率良い行動をしたらよいだけなので、本作を遊ばれる場合には慣れるまで手探りで遊ぶか、散策パートだけでも攻略サイトに頼っていただくことで快適に楽しめると思います。
ボリュームが多すぎて気軽には遊びづらい
本作には3つの学級のストーリーがありますが、全てのストーリーを遊んでゲーム1本ぶんのボリュームではなく、1つ1つのストーリーにゲーム1本ぶんのボリュームがあります。
逆に言うと、本作1本で他のゲーム数本分のボリュームがあります。
ストーリーを1つクリアするだけでも本作は楽しめると思いますが、本作をより楽しむためには一通りのストーリーをクリアすることを推奨します。
そのため本作を遊ぶ場合には相当のプレイ時間が必要であることを承知いただきたいと思います。
まとめ
今回はニンテンドーSwitchソフト「ファイアーエムブレム 風花雪月」を紹介しました。
本作はストーリーもゲームバランスも大変良く、シミュレーションRPGという難しめのジャンルではありますが、ゲーム慣れしていない人にも楽しんでもらえる作品だと思います。
なおこれは筆者の感想が入りますが、筆者は30年以上にかけて様々なゲームを遊んできましたが、本作はその中でも1番面白いゲームだと感じました。個人の感想としては世の中の多くの人に遊んでもらいたいゲームです。
このゲーム紹介が誰かの役に立ちましたら嬉しく思います。
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