【ゲーム紹介】ストーリー重視の1人用人狼ゲーム「グノーシア」を紹介

インディーゲーム

アイキャッチ画像は https://store.steampowered.com/app/1608290/GNOSIA/?l=japanese より引用

前置き

インディーゲームソフト「グノーシア」(以下「本作」と記載)を紹介します。

こんな人にオススメのゲームです
  • ループもののストーリーが好きな人
  • 人狼ゲームに興味がある人

製品情報

項目内容コメント
ゲーム名グノーシア
ハードウェアPlayStation Vita、Nintendo Switch、Steam
ジャンルSF人狼ゲーム
プレイ人数1人
公式HPこちら

ゲーム説明

概要

人狼ゲームのようなシステムで、人間のふりをしている敵「グノーシア」を見つけるため話し合いをし、そして怪しいと思う人物に投票し最多数の投票を受けた人をコールドスリープしていきます。こうしてグノーシアを全員排除することができれば人間の勝ち、残っている人物の半数以上がグノーシアになるとグノーシア側の勝ちとなります。

本作のストーリーはループものです。ループするたびに登場人物の役割が、人間か、グノーシアか、更に他の役割か(人狼ゲームで言うところの「占い師」等)、がランダムに変わります。

システム

本作をざっくり説明すると、一人用でコンピューターを相手にする人狼ゲームです。人狼ゲームのシステムは本記事では説明しませんのでご了承ください。
なお本作では、人狼ゲームで言うところの「人狼」は「グノーシア」というゲーム内の固有名称に変わっていることや、1日ごとに多数決で選ばれた人物を「処刑」するではなく「コールドスリープ」するなど、本作に合わせた多少のアレンジはあります。

本作は主人公を合わせて15人のキャラクターが登場します。
人狼ゲームを1回行うごとに世界がループし、ループするたびに、人間か、グノーシアか、もしくはさらにほかの役割(人狼ゲームで言う「占い師」等)か、がランダムに変わります。なので、今回人間だった人物が次のループでグノーシアだったということは普通に発生します。これはプレイヤーも同じで、人間役もグノーシア役も、本作で登場する役全てになる可能性があります。

グノーシアで一番有名だと思われるキャラクターのSQ。この画像を見るといかにも悪者ですが、ループによって人間の場合もグノーシアの場合もあります。
出典:https://store.steampowered.com/app/1608290/GNOSIA/?l=japanese

ストーリーの進め方としては、特定の条件がそろったループでイベントが発生し、それによって登場キャラクターの詳細な情報が判明していくことで徐々にストーリーが進行していきます。

特定の条件というのは、例えば、「自分が人間、登場人物Aがグノーシアで、A以外のグノーシアを全て排除する」といった条件です。
ストーリーが進展する条件は、ある程度は「このループはイベントが発生する」と分かるヒントはあるものの、詳しい達成条件は説明されない(されるものもある)ので、何周もループして運よく見つけないといけないものが沢山あります。

人狼ゲームについては、プレイヤーにも登場キャラクターにもステータスが存在します。ステータスは6つに分かれており、例えば次のようなものがあります

  • 自分の意見が人に共感されやすい
  • 人の嘘を見抜きやすい
  • グノーシアに襲われにくい

このステータスがあるおかげで、例えば、頭は凄く良いけど目立ちすぎるので投票されやすいキャラクターがいたりして、人狼ゲーム中にもキャラクターの個性をとても感じられるようになっています。
なおプレイヤーのステータスは、レベルアップによって好きなステータスにポイントを割り振れるシステムです。

レベルアップ&ステータスアップ画面
出典:http://d-mebius.com/gnosias/

オススメポイント

ストーリーや登場キャラクターが良い

本作は公式サイトやパッケージからは伝わりづらいですがストーリー重視のゲームです。現在では恐らく「隠れた名作」的な位置づけだと思いますが、何かきっかけがあればもっと人気が出るだろうなと思えるストーリーです。

少々複雑な内容なので万人受けするとは言い切れませんが、ループもののストーリーが好きな人、ゲームだからこそ実現できるストーリーが好きな人にオススメします。

人狼ゲームのコツが論理的に分かる

筆者は本作を遊ぶまで人狼ゲームを遊んだことが無かったのですが、本作を遊んだことで人狼ゲームの基礎が分かり、更には少し発展したコツを理解できたと思います。

少し発展したコツとは、目立ちすぎても目立たなさ過ぎてもダメだとか、推理することで誰が人間で誰が人狼(本作では「グノーシア」)か分かるパターンがあるといったことです。本作で人狼ゲームを学べたことで、「人狼ゲームって面白いのだなと」思えるようになりました。

本作は説明が親切で人狼ゲームを理解することに役立つ内容なので、人狼ゲームはやったことがないけど興味があるという人に本作はオススメです。

気になった点

エンディングまで行くにはやり遂げる覚悟が必要

本作はループものなのですが、他のループもののゲームとも一味違います。

他のループもののゲームは、ストーリーに沿ってループしているので、決まったループで決まったイベントが発生し、決まったループ数を終えるとエンディングというものが多いと思います。

しかし本作はループのたびに、登場人物(最大15人であり、それより少ない人数で開始することもある)と、その役割(人間かグノーシアか更に他の役割か)がランダムに変わります。
そしてそのランダム要素が上手く揃って特定の条件を満たした場合にストーリーが進行します。そのため運が悪いとストーリーが全然進まずループ数だけ増えるといったことに陥ります。

なお、「イベントサーチ」という機能を使うとストーリー進行しやすい条件を探すことは出来るのですが、その機能を使っても確実にストーリーが進むとは限らないものなので、やはりストーリーを進める難易度は高めだと感じます。

本作をエンディングまで進めようとすると100ループは軽く超え、その回数、人狼ゲームを繰り返すことになります。これが苦に思わなければいいのですが、殆どの人にとってエンディングまで辿り着くには「絶対にエンディングまでやるぞ!」という覚悟が必要だと思います。

総合的な感想とまとめ

今回は「グノーシア」を紹介しました。

筆者は、本作はストーリーがいいと聞きプレイするに至りましたが、その前情報が無ければエンディングまで頑張れなかったと思います。ゲーム内容は悪くないのですが、何周も同じゲームを繰り返していると「いつ終わるのかな」と挫折しそうになって…。

しかしエンディングまで到達した時の達成感はありましたし、これは主人公と同様にプレイヤーも膨大なループを経験したからこその達成感だと思います。終わった後の感想としてはエンディングまで遊んで良かったと思える作品でした。

しかしどうしても「エンディングまで行くには覚悟が必要」感は拭えないです。誰にでもオススメできるわけではありませんが、ちょっとマイナーでストーリー重視のゲームを遊びたい人にオススメできる作品です。

このゲーム紹介が誰かの役に立ちましたら嬉しく思います。

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